人体の不思議展

有楽町・讀売ホールで「なんばグランド花月」東京公演*1を楽しんだあと、東京国際フォーラムでのこの展覧会を観てきました。プラスティネーション標本(今はプラストミック標本というみたいですね)による人体の展覧会です。夜6時という遅い時間にもかかわらず、多くの人が訪れていました。子供を連れた若い客層が結構多かった気がしました。


実は、ずいぶん前で小学生の頃だったと思うのですが、この展覧会を見たことがあります。人間の身体がプラスティック漬けになるなんて……。かなり衝撃的でしたから、よく覚えています。人間の身体の仕組みの奥深さには、今回も衝撃を受けました。


会場内には、脳年齢と骨年齢を計測するコーナーがあります。(1000円)
早速やってみました。脳年齢は年齢相応、骨年齢はずいぶん丈夫でした。良かった。
脳年齢は、画面に出てくる数字を順番に次々おしていくゲーム、骨年齢は足を使った計測器によるものです。
両方とも結果を印刷して持ち帰ることができます。


それにしても、こういっちゃ何ですが、これ全部死体……ですよねえ。ご遺志により献体されたとは言え。おもわずなんまんだぶなんまんだぶと唱えてしまいました。
展覧会の最後に触っても良い展示があるのですが、人体のゆえんか、固いようで柔らかさを感じました。
展覧会を見ながらだんだんクラクラしてきたのは気のせいではないはず……。身体を張って医学のために役立っている彼ら彼女らに敬意を表します。人間の身体への畏怖で酔ったのかな……。たとえば、毛細血管って、本当に毛細サイズの血管なんですよね。よく言ったものです。とっても緻密にできている。どんな人のも平等に。この展覧会を観たら、殺人なんか誰もできないと思う。たとえどんなに人を憎んでも……。変な犯罪が増えた昨今ですが、生命尊重の価値観は変わらないはず。


肉体があること。きちんと生命体であること。
プラスティネーション標本は、無言で、人間の身体を語ってくれました。
もしも会場に杉田玄白が来ていたら、どんな感想を語ってくれたかな……。
この展覧会は現代の解体新書にも匹敵するでしょう。


なお、大好評につき会期は延長されました。2月28日まで。
10時00分〜20時00分(最終入場19時30分)です。また、ケータイサイトの展覧会割引ページをケータイに保存していくと、16時より20時までの間、入場料が割引になるそうです。これを知ってれば良かったな。このサービスは2月10日までです。
http://www.jintai.co.jp/shousait.html


追記
http://d.hatena.ne.jp/tagui/20050108
実感バリバリのはてなダイアリー感想を発見。トラックバックします。
>「もう鳥肉とか食べれない!無理!」
>とか言っていたが、夜には忘れてて家で唐揚げを食べていた。
人間ってそういうものかもしれません。気持ち分かるなー。あと、東京国際フォーラムのアートショップは展覧会場を出てすぐ右手のお店。なぜかマックがあった。それと、これまたなぜか本格的な万華鏡がたくさん売られています。

*1:ヨシモトを生で見るのは初めてでしたが、おなかの底から笑わしてもらいました。関東人向けのネタ(大阪は変わった人が多いとか)が多かったです。皆さん緊張していたらしい。突然ドレスがずり落ちそうになりつつアドリブで乗り切った「今いくよくるよ」さんがおもしろかった。