CIサウンドロゴにも当然著作権があるはず。

はてなブックマーク経由でこちらの記事を知りました。

住友生命のCMで使われている「すみともせいめい」っていう、あの音を作曲した生方則孝さんのブログです。


CMの最後に入る、企業名を表すような音をサウンドロゴっていうらしいです。
サウンドロゴっていうと、PC業界では"Intel Inside"の「ジャン・ジャジャジャジャ」っていう音が有名だと思います。他にも色々なCMで使われていますが、それぞれの企業イメージをアピールする創作性があり、アレを作曲するのってきっと大変だと思うのですよね。テレビゲームの任天堂だと、スーパーマリオのコインを取る音とか。ああいう音は企業をイメージさせる、重要なものです。つまり、こういう音の作曲家さんは、企業イメージをたった1、2小節程度で表さなくてはならず、非常に大変な思いをしているというのは容易に想像できます。


大学の時に作曲のはじっこをかじらせていただいたので、とっかかりを掴んで形にするまでってどんなのでも大変っていうのはよく分かります。ほんの一瞬でも親しみやすく、インパクトを残す音を創らなくてはならない。誰が見ても創作活動だと思うのですが……。
記事によると……。

現在オンエアされている、「住友生命」のCI(コーポレーション・アイデンティティ)サウンドロゴ、ドドドドソ・ミというメロディの歌に女性のナレーションで「スミトモセイメイ」がオーバーラップするやつ、1986年に、私が作ったものなのだが(ナレーションをオーバーラップさせるのも私の発案)、作ってから8年間ほどオンエアされ、その後10年近いブランクを経、去年再録音されて復活した。
しかし、このサウンドロゴ再使用に関して、作曲者の私には何の断りも無かった。

(中略)

これに対する住友生命の回答は驚くべきもので、なななななんと。あのサウンドロゴは、著作物とは考えていないので、使用に関して何ら問題はない、と言うのだ。


サウンドロゴが著作物に当たるかどうかは、文化庁によれば「著作物に該当する」そうで、これは勿論当然なのだが、我々作曲家は全て、サウンドロゴは「曲」だと思って創っているし、実際その製作行程は普通の作曲と何ら変わらず、時間が極めて短い分CM楽曲の中では、良いサウンドロゴを作曲することは、実はもっとも困難な作業なのだ。


創作行為をナメてますね。契約によって曲の全権利を買い取ったと思っているというわけではなく、権利そのものが無いと考えているみたいです。はっきり言ってこれはあり得ないことですが。こんな無知な会社の生命保険は絶対契約しない、と考える人だって出てくると思いますよ。


とりあえず当日記……はてなダイアリーに1本波及しました。ネット不買運動(とはいわないかな?)みたくなれば圧力になるかもしれないんで、ネットの片隅で応援してます。