情報は伝わらなかったら意味が無い

全ての「情報伝達」に携わる人が肝に銘じておくべきこと。


情報は伝わらなかったら意味が無い。


特に、能登半島地震のような緊急事態では、自治体の支援について、情報を早急に出さなくては行けない。
生命に関わるのだ。

石川県の公式サイトがこの意味で的確なレイアウトをしているそうだ。


で紹介されていたけれど、ともかく緊急でしっかり伝えなくてはいけない情報は、通常のタイトルバナーやレイアウトを無視して左最上部に張り出してしまえば、とりあえずは誰もが見てくれる。
技術的にもそれほど難しくない。index.htmlの上のbodyの直後に羅列して行けばいい。基本的には。
緊急事態が落ち着いたら、リンクを削除するなり、通常のコンテンツに入れ直せばいいだろう。でも、それは、災害直後である「今」やるようなことじゃない。数週間、数ヶ月、いや、この事態なら半年先でもいいかもしれない。


情報は伝わらなかったら意味が無い。
そして、このような場合は、早く正確に伝えることが、もっとも重要なのだ。


おそらく、緊急事態にのみ使えるテクニックではあろうが、覚えておいて損は無い。
そしてこの状況でこのレイアウトを思いつけたWeb担当者に、密かに拍手を送りたいと思った。
このような事態で無用なデジタルデバイドを生んでしまっても、何ら意味がないのだから。


……なんでこんな判断ができたのか、この石川県の公式サイトから探ってみた。
「情報ユニバーサルデザインへの取り組み」というのが、画面右下の方にちょこんとある。
http://www.pref.ishikawa.jp/other/ud.html
なるほど……。webアクセシビリティへの取り組みはさまざまな企業や自治体でそれぞれに行われているが、こういったことを普段から行っていることにより、かえって「かっこいい」という意味でのデザイン性を無視した「人に伝える」ために有効な手段を即時に取れたのかもしれない。
緊急事態に備えられるか否かは、普段が大事なのだ。