芸術の秋、読書の秋

……忙しいのは、本を読む時間も必要だから。作曲っていうアートばかりしている訳じゃないんですよね。


Macな本以外にはまってるのが、松岡圭祐の「千里眼」「催眠」シリーズ。
もともと心理学って興味があったし……。
「カウンセラー」って作品から松岡ワールドに入りましたが、いやあ、面白いのなんの!
今日読破した「千里眼とニュアージュ」で、小学館文庫版のシリーズは読み終わってしまいました。
(本を図書館で借りる都合上、「千里眼 背徳のシンデレラ」は先に読んでしまったので。)


読み始めたら止まらないし、一件荒唐無稽な中にきちんとした現実性もあって、本当にドキドキします。
世相を反映した内容も、もちろん嘘も多いのですが、この殺伐とした時代に本当に大事にしたいもの……ヒューマニティ……を感じさせてくれるし。


次は「ブラッドタイプ」を読みます。血液型性格判断の不合理性を暴きだす快作だそうです。
血液型占いって、人間を無理矢理4パターンに分ける時点でおかしいと思う(人間の性格なんて、相手や状況次第で変わると思うし……例えば端的な例として、自分より弱い人の前では強がったり、強い人の前では弱さを見せたりって、あり得ると思うし……たとえは悪いですが、警察官の目の前で泥棒する犯罪者はいない……人は状況に応じてどうにでも変わると思う……)ので、読む前から松岡ワールド的にはこの話題がどう料理されるのか楽しみです。
この間の飲み会でも血液型は話題に出て……でも、正直、あんまり意味はないような気がします。空気を読んで話は合わせたけれど……なんだか、なあとも思えなくもなかったりします。それが単なるコミュニケーションや飲みニケーションの話題ツールであるうちは全然いいけれど、現実の雇用差別(実際、「ブラッドタイプ」ってそういう小説らしい)につながったりしたら悲劇です。血液型なんて、特殊な事情*1が無い限り一生変えられないものね。

*1:骨髄などの移植手術をすると変わることもあるらしい。