ITキョウイクって現場での準備度から分かる、指導者の教育スタイルについて

……あ、いや、これ、教育全般にいえることかも。


誰かに90分とか60分とか、まとまった時間で、何かを教えたことがある人なら、多分……分かると思いますが。
準備、すごい必要ですよね?


たとえば、教科書には100書いてあるとして、カリキュラムの目標としてそのうちの65を理解してもらえればOKだとしてあるとして、どれくらいを準備するかで、その教え手のスタイルって見えてくる気がするんですが。


私は130以上は準備するタイプ。どんな質問が来るか分からないから。
っていうか、うちの家系的にわりと教える系の人が多い家庭に育ったのですが(教員ではないけど)みんな結構その口。
理解が必要な度合いの倍は調べます。たいていそれだけ調べてあれば、鋭い質問でも何とかなる。


65が必要だったら、65しか準備しない人もいると思います。
あと、出たとこ勝負で40とかの人もいると思います。概要だけはクリアして、あとはその場でなんとかするっていうか。
でも、とりあえず、教科書通りの100を準備する人が一番多いパターンじゃないかな?
→聞いてみた。http://q.hatena.ne.jp/1196343805


あ、これ、今度のミーティングで同僚にきいてみるかな? タイプが分かりそう……。それはともかくとして。


で、学生さんにいろいろ教えていて……。ここだけの話。
学生さんには、自分が師事する教員が、どのようなスタンスで教えてくれるのか、早め早めに見抜く眼を持ってほしいな、と。
私大にしろ国公立にしろ、大学の教育費って馬鹿にならないし、若いっていうこと自体が既にものすごい価値があることなので。
今、後悔しないような先生の選び方をしてほしいな、と、思います。教える人のスタイルって、本当にいろいろだし、教わる側のスタイルも(教える側からすれば)本当にいろいろだから。細かく教えてあげた方が良い学生さんと、概要を聞いただけでなんとかできちゃう学生さんと。みんなそれぞれ個性的で、応対していて飽きません。


自分がどういうタイプの学生なのか。日本の受験勉強をこなした今なら、ある程度それくらいは分かっているんじゃないかな。
そして、どういう先生に付きたいのか。これは自分を把握して、なりたい自分を描けば、引き算で見えてくると思いますが。


ちなみに私は……、基礎からじっくり学びたい学生さんに、手取り足取り揚げ足取り(最後だけいらない!)で教えるのがモットー。天命によりちょっとしたご縁があって私に相談してくれたなら、ひとつくらい得をして帰ってほしい。ただし、教え「すぎる」きらいがあって、これはいつも気をつけていますが……。過剰なのは教える側にも学生さんにも良くないんだ。
逆に言うと、もうある程度は自分でできる学生さんには合わないかもしれないですね。
どうでしょうねえ、教え子の皆さん的には。誰か読んでいるかな?


まあ、そんなわけで。
大学教職員といっても、本当にいろいろなタイプの方がおられます。
今、学生時代を送っているラッキーな皆さんには、ぜひこのあたりを考えて、自分にとって良い先生に巡り会ってほしいし、もしもジンセイに於ける師匠に巡り会えたら、本当にラッキーなので、そのご縁はぜひとも大事にしてほしいと思います。


ファイト! 大学生! 今の1日1日って、君たちにとって、本当にかけがえがないんだぞ!