ルパン三世ってロマンチストだったのね

カリオストロは何度もTVでは観ていますが、スクリーンで観るのはまたとない良い機会!
というわけで、映画館で観てきました。うーん、大迫力!


そもそもルパン三世がこの国に来るきっかけになったのは何かとか、偽札王国カリオストロの存在、細かい伏線とその解決、クラリスの存在……いろいろ、頭の中ではつながっていなかったことが、映画館で観てようやくつながりました。
やっぱり、映画館で観ると集中できるんですねえ。楽しかったなあ。記憶の中でバラバラに覚えていたシーンが、初めて一本につながりましたよ。
それに、テレビで見たときは幼すぎて分からなかった様々なセリフが、今なら分かるという発見もありましたし。たとえば、とっつあんが国連の会議に出て失望するシーンとかも、今なら意味が分かります。結婚式のシーンの『異議あり!』の意味とか、なんでルパン三世があのあとお化けみたいにして出て来たのかとか……。演出の意味が良く分かりました。
そして生まれた新たなる謎! なんで埼玉県警を引き連れて来てるの? とっつあん! こんな細かいところ、小さいときは気が付かなかったよ。


それにしても、クラリスに手品を見せるあのシーン、かなりロマンチックだなあと。いや〜、こりゃこりゃ大変。
とっつあんの「ヤツは大変なものを盗んで行きました……(以下省略)」もね。すごいコッパズカしいセリフをさらりとまあ。
いい映画だなあと、改めて思いました。


エンドマークって、あんなにあっさり出て終わりだったんだなあとか。
テレビでは入るCMが映画館では入らないからこそ、このストーリーの密度の濃さが良く分かるんだなあと。やはり、この作品は映画館で観てこそ光るんだなあ。周りのお客さんがクスクス笑っているのとかそういうのを含めて。
地下室のホトケさんの山の残酷さも含めて。


ところで、この大事件の後、カリオストロ公国はどうなっていったのでしょうか?
考えられるのは、あの『人類の遺産』を使って観光立国としてやっていく……とか。
偽札はもう作らないだろうけど(不二子ちゃんが原盤持ち出してるし!)器用な技術は、何か他の工芸的な分野で役立ちそうです。スイスみたいに時計を作るとか、今ならロボットを作るのもいいかも。いい風が吹いているので、風車とかを置いて発電で儲けるというのもあるかもしれません。新エネルギーを開発して、そこから富を得るとか。あと、気球コースやパラグライダーコースとして売り出すとか……いずれにせよ、たぶん、クラリスはアレだけの危機を乗り越えたので、立派な王女様としてこの国を守って行けるんだと思います。


映画って、ほんとにいいもんですね。なんてね!