食物のアレルギーって怖い

先月20日の、給食のお替わりが原因で女の子が亡くなってしまった事故の、検証報道が出ました。

  • 当該の児童用の食事には、特別にマークしたお皿を色違いのお盆で手渡ししていた。
    • 見た目で区別が出来た。

つまり、普通に食べていればおそらく起こらなかった事故ではあります。
ではなぜ起こってしまったのか。やはりお替わりが原因でした。
問題点を2つ程。

  • アレルゲンであるチーズが入っていたことは、保護者の方の事前の献立チェックで引っかからず。担任の先生は栄養士さんからのより正確な献立チェック資料を見落としていた。
    • 確認資料が2枚あって、ダブルでチェックが必要だった。
  • 自己注射薬(エピペン)は持っていたけれど素早く打たれなかった。
    • 副作用が小さいことを知らなかったのだと思われる。「アナフィラキシーショック」の可能性があれば迷わず打っていいのだそうだ。

つまり。
「対策を立ててあるから大丈夫」「見えないリスクを取れない」というところで、事故が起こってしまったように見えます。

  • 確認する物が2枚あった→1枚をチェックしたところで安心してしまった。
    • →1枚にまとめてあればよかったかも?
  • 注射のリスクが小さいことが伝わっていなかった。
    • 子どもは基本的に注射をいやがるものですし、ね。学校の先生とはいえ医療は素人、いやがる子どもに注射をするのは覚悟が居るのは分かります。
    • 正確な知識の啓蒙とか、注射を打つ段でのイメージビデオなどの情報共有が急がれる。

今回のことは、誰も責められないと思います。無理は無い原因がドミノ倒しのように重なってしまいました。
しかし、この子が亡くなられたことを無駄にしてはいけません。もっと食物アレルギーについての正しい認識が広まらなければ。



食べ物を食べられない子どもに多少でも食べさせるのが、偏食を無くし栄養を取るということで良い場合もあれば、アレルギーでダメな場合もあります。そして、子どもと大人の間に良好な関係がなければ、子どもはアレルギーのことを大人に伝えることが出来ません。
私自身、エビとカニ(特に双方、加熱したもの)を食べると、のどにかゆみが出てしまいます。寿司ネタのエビ(加熱、非加熱ともに)や「かっぱエビせん」は平気だったりするのですが、パラパラと乾いた小エビとか、種類によってダメな物があったり。カニも時と場合に寄る所があって、食べてみて平気だったりするしかゆみが出て後でつらいこともあるし。でも、魚介類は全般的に好きなんですよねえ。好きな食べ物だけれど食べられないってつらいですし、会食のときとか言い出しにくいことがありますし……。子どもの頃から苦手意識はありましたが、血液検査を受けてみて、アレルギー反応がちゃんと(?)出たので、安心して言い出せるようになりましたけど。
私のアレルゲンはそれほど日常食でもないですし、一時的なかゆみ程度ですからまだいいんですが。食べたら死ぬかもしれないレベルの高いアレルギーの場合は大変つらいでしょうね。察するにあまりあります。特にお米や小麦、大豆、牛乳や卵など、比較的広く使われている食材の場合は。日本食に大豆製品とお米はかかせませんし、パンは小麦、牛乳、卵を使っていますし。
でも、すべてのアレルゲンを避けて生きていくことは難しいです。いつかは事故に当たるかもしれない。そういうときの対策が、もっと知られていく必要があるんでしょうね。
最後になりましたが、このお子さんのご冥福をお祈り致します。
合掌。