シティーハンター・エンジェルダスト

シティーハンターに出てくるエンジェルダスト…。
天使の名を冠していながら、悪魔のような効き目。
人間を人間で無くし、ただの戦う機械にしてしまうが如く。
実際、強度のアルコールや麻薬、強い暗示などで、人間の理性のタガを外してしまう方法は現実にありますが。
この存在だけは本当にフィクションであってほしいです。
その効き目は本作終盤で嫌になる程わかります。
何てったって、死ねなくなる。強すぎて、自分では、もう。
人間が人間性を失ったら終わりです。
さて、本作の舞台は新宿ですが。あの掲示板と、喫茶キャッツ・アイや冴羽商事以外は、本当に現代新宿そのまんまの描写になっているようです。
あのゴジラ像とか、立体ビジョンとか出て来ますからねぇ。
他にもさすがサンライズ……ってなるあの東京の名所も出て来たり。
あ、猫のタマとルパン3世もしっかり見て来ましたよ。でも、ルパン3世と香さんって関わりあったっけ?
ところで今回の作品はどうやら序章のような感じでした。これからが大変そうです。
ただ、なんというか、香さんの100トンハンマーネタを引っ張りすぎな印象がちょっとありました。次作に続くとはいえ、ちょっとシナリオがとっ散らかっているような気もしました。
シナリオとしては海外スタッフによる実写版の『史上最香のミッション』の方が満足度が高かった気がします。あれは本当に名作でしたね。
それに、プロダクトプレイスメント(実在する商品を架空のストーリーに取り込む宣伝手法)をちとやりすぎているような。演出とのバランスを取るのは難しいとは思いますけども。
それから、なんか、今回、冴羽獠役の神谷さんの演技がちょっと全体的に固かった気がしてなりません。なんか微妙な違和感があって。『新宿プライベートアイズ』を配信で見た時は違和感あまりなかったのですけど。何でだろう?
とは言え、アクションは相変わらずのシティーハンターの迫力。
面白かったですね。
お土産は何と複製色紙。
部屋にどう飾るか思案中です。
かなり大きいので、30センチ角の印刷物が余裕で入るファイルの持参をお勧めします!