映画版『キングダム』

映画版『キングダム』を誘われてみてきました。
詳しい配役やあらすじ、予告編などは公式さんに頼っちゃうこととして。
https://kingdom-the-movie.jp/sp/index.html

漫画はそれなりに読んでいる方ですが、本作は未読未見。当日に思い立った人に誘われていったために予告編すらほぼみてなくて、映画館サイトの説明を数行読んだだけ。ただ、この作品(原作漫画)が売れているのだけは知っていました。
今回、かえって先入観なくてよかったかもしれない。漫画原作物につきものの、元キャラに似てるかどうかとかを気にせず、素直に映画として楽しめました。
中国の歴史を背景にした大活劇。
共に同じ大志を抱く青年2人を襲うショッキングな運命。
画面からビンビン伝わってくる大河映画感に、漫画原作らしい歯切れの良い現代的な台詞回し、ある種やや大げさなキャラクター。
だがそこが良い!
るろ剣』の映画版も志々雄真実や瀬田宗次郎の描写を現実的にせず、敢えて漫画表現の立体化に徹したからこそ強く印象的でした。
やっぱり、2.5次元はこうでないと。
今作、原作を知らなくてもあのセリフまわしに違和感はなかったですから。中国史の映画とだけ捉えたら現代っぽすぎるという感もないわけではないですが、もし、歴史物っぽい台詞回しとキャラに改変なんかしたら、あの彼の生意気ながら大志を抱き、誰に対しても折れないという、強くて純粋なキャラクター性が死んでしまうと思います。それでは別物になってしまう!
紙の上では違和感がなかったキャラクターをどう映像化するか。アニメでもそうですが実写ではより考えなくてはならないテーマです。
さて、恐らくは映画版は原作の序章的なところまでをやったんじゃないかな、と。
まだ作品は続いているみたいなので。
全部やったら途方も無いですねえ。ハリーポッター並みになりそう。
彼らの戦いはまだまだ続く!