セーラームーン、最後の戦い(前半戦)

ニコニコ動画での配信から始まった、セーラームーンの原作準拠版でのアニメ化。ついに第5章、セーラースターズ編まで到達しました。
ここまで本当に長い長い旅路だったんじゃないかなあ。
最後の戦いは、本当にハード。
読み切り時代の武内直子先生を思わせる激激甘々な少女漫画シーンから、一転して何が起こった? って持っていかれた、あの連載時の衝撃。
ストーリー上の読者へのショックのデカさもさることながら、セーラームーンを除いたら最強と思われるエンディミオンを最初に狙ったのは、心理作戦としても効果的だったと思います。
事実、あの後、何が起こったのかうさぎちゃんは受け止めきれずにいて、かなり長い間本気で戦えませんでしたからねぇ。
そのセーラーギャラクシア役はあの林原めぐみさん。
人智を超えた存在、綾波レイを演ったあのお方。別の次元でこれまた人智を超えた役を。しかもセーラーギャラクシアは悪役です。人のことをクズ呼ばわりとか平気でするし。
しかし、これが見事にハマった。
劇場で見ていても、セーラーギャラクシアのサイコパスぶりが真面目に怖かったです。原作、何度も読んでますけど……あのセリフが肉体を持つとこうなるのか、と。
あの冷徹さ、そうは真似できないと思いますよ。実写版セーラームーンでのクイン・ベリル様以来の衝撃でした。
それに、あの「バレちゃあしょうがないわね…。」の美奈子ちゃんとレイちゃんのあのシーンも、漫画のまんま。原作で本当に凄みを覚えたところで、個人的にセーラームーンの最終章で五指に入る名シーンだと思いますけど。あのシーンの5秒前、4、3、2…って思わず数えてしまった。いつもおどけてる美奈子ちゃんが実はどれくらいの覚悟で戦ってきたのか、よくわかります。
原作予習が必要かどうかはわかりませんが(セーラームーンクリスタルの4期の映画版は見ておいた方がいいかも)。ともかく、連載半年分を80分で駆け抜ける作品なので、情報量が本当に多いです。しかし置いていかれる感じはなく、謎が謎を呼んでいくイメージでした。
また、原作で描写が少なかったスリーライツのライブシーンはまさにアイドルライブ! また彼女らの変身シーンにはタップダンスが入るなど、なかなか面白い演出があって、これまで新しいセーラームーンを見てきてよかったって本当に思いました。
まあ、色々とツッコミも入れたいところもありますけどね。都立十番高校、編入生多すぎ問題とか。。。都立高校ってそんなに簡単に編入できましたっけ?
ともあれ、これが本当に最後の最後、後編はうさぎちゃんとちびうさの誕生日、6/30公開予定だそうです。後編の公開の時、1日で前後編を一気見できたら良いなあ。
終わってしまうのが本当に寂しいですが、見届けます。